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メルカリに出品されているパソコンを見て思うこと

2017
26
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こんばんは、EPです。

今日はスマートフォン1台で簡単に商品のやり取りができる人気サービス、メルカリに出品されているコンピューターについて、ITを生業にするものとして少し思うところがあったので書いてみようと思います。

利用者層の関係なのか、メルカリでは5万10万といった比較的高額な商品をあまり見かけない印象を受けました。
中古品がとても安く販売されていることが多く、不用品の処分にメルカリを利用している人が多いのかなという感覚です。

状態についても正直に書いてあるし、どんなスペックでどんな製品かをきちんと書いていて、誠実な取引を心がけている人が多い中、僕が気になったのは恐らく業者によるものと思しき出品でした。

高性能Core 2 Duo
大容量160GBHDD
大容量メモリ2GB

少し脇道に逸れますが、同じ名前のCPUでも内部構造は発売時期によって大きく違います。例えば、2011年に発売されたCore i7と2017年に発売されたCore i7は、名前は同じですが性能、消費電力、サポートする機能などなど、あらゆるものが違います。6年の間に全くの別物と言える程度に内部構造は進化を遂げています。

何が言いたいかというと、単に「Core i7搭載」と言ってもいつのCore i7なのかがわからないと全く意味がないということです。Core iシリーズというブランドがあり、Intelはほぼ1年おきにCore iの名を関した新製品を発表しています。型番を見ればどの世代の製品か判別することができますので、Wikipediaを参考に見てみると良いかもしれません。

Wikipedia - Core i7

話を戻します。メルカリを見ていると、高性能Core 2 Duo搭載などと銘打った製品がいくつか販売されていました。

Core 2 Duo。かつてIntelが現在に通じる牙城を形成するきっかけになった、性能と消費電力のバランスに優れた、約10年前の名CPUです。もはやCore iシリーズですらありません。ブランドレベルで前の世代のCPUです。

高性能、でした。確かに。10年前は。

160GBのHDD。今日び160GBのHDDなんて探し出す方が困難です。
SSDという容量が小さい代わりに超高速な読み書き性能を誇る部品だと128GBや160GBの製品も十分あり得ますが、HDDでは1TBや2TBが当たり前のこのご時世に、まさかの「大容量160GBHDD」。

HDDはコンピューターを構成するパーツの中で故障率が高い部分の1つです。経年によるダメージは確実に蓄積します。もしその製品に最初から内蔵されているHDDだとしたら、優に5年は経過しているということになります。いえ、5年前でも160GBのHDDはなかなか見かけませんでした。下手するとさらに前の製品の可能性も十分にあります。どの程度ダメージを蓄積しているか、わかったものではありません。

「必要十分な大容量2GBメモリー」。まあこれは比較的マシですが、2GBというのはかなり控えめな容量と言わざるを得ません。現在であれば4GBどころか8GBでも普通です。

謳い文句は仰々しいですが、全然高性能でもなければ大容量でもない。そんな製品に2万3万の値段が付けられています。中古品として、とりあえずなんでも良いから動くものが欲しい、という需要は確かにあるでしょうが、わざわざ誤解を誘発する煽り文句を付けるのはいかがなものかと感じました。

コンピューターという製品には「寿命」というものがあります。壊れて動かなくなる、というのもそうですが、性能や機能で現代のソフトウェアについて行けない、想定寿命を超えていつ壊れてもおかしくないというのも、コンピューターの「寿命」の1つです。

コンピューターはデータを扱うもの。ときに重要なデータも扱います。ネットバンキングのようにお金を取り扱う窓口にもなります。古い製品では最新のWindowsが動かないものもあります。そうした製品は、最近猛威を奮ったWannnaCryのようなランサムウェア(データを人質に金銭を要求するソフト)の標的にもなります。

お金がない学生がそうした古い代わりに安い、いわば「老コンピューター」をありがたがるのも分からないではありません。ですが、「安物買いの銭失い」という言葉を少し考えてほしいと思います。古いコンピューターを使ってランサムウェア被害にあったり不正アクセスにより自分の口座情報を盗まれたら、そちらの方が被害が大きいのではないでしょうか。購入したコンピューターが買って3ヶ月で壊れたら、また2万円出して同じような製品を買い直すのでしょうか。もちろん新しいコンピューターだって壊れることはありますが、その確率は古いコンピューターよりは低いでしょう。

今一度、よく考えてほしいと思います。
その製品がどんなものかきちんと調べ、自分の目的をちゃんと達成できる製品なのか。
知らないことをいいことに、適当なことを書いて本来の相場より高額に売りつけるような商法に引っかからないでほしいと思います。

※メルカリに出品されている全ての中古品を批判しているわけではありません。冒頭でも述べた通り、良心的な出品者も居ます。

私も学生のままごとみたいなものですが、個人事業主でメルカリを販路の1つとして利用している以上、彼らと同じ「業者」です。しかしクレームを入れづらい構造の販路であることを逆手に取ってあのような嘘とは言えないものの限りなく嘘に近い煽り文句で製品を飾るようなマネは、したくないと感じました。

「商売というものは自分が得をすることも大事だが、相手も得をしないといけない。そうしないと、1度は売れても2度目はない。1度で終わるより、互いに満足することで2度3度と商売した方が相手を満足させたことで得られる己の満足は大きいし、利益も自ずと大きくなる」

私が事業を行うにあたって基礎としている言葉です。

あなたの生活がちょっと快適になりますように。

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