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知らないと危険、ネットワークの基礎知識~LANやWAN、Wi-Fiの意味の違い~

2017
22
こんばんは、EPです。

シリーズ「知らないと危険、ネットワークの基礎知識」第1回、今回はLANやWAN、Wi-Fiといった言葉の意味の違いについてお話してみようと思います。

混同されがちですが、これらの言葉には大きな違いがあります。ご自分でインターネットに繋がる製品をセットアップする際にこれらの言葉を混同していると、時にとんでもないことをやらかす恐れがあります。

その一例が前回記事知らないと危険、ネットワークの基礎知識~はじめに~でも紹介したInsecamという、Webカメラの映像がインターネットで筒抜けになるという事態です。

WANとLANを区別できていない、あるいはファイヤーウォールやルーターというものの役割を意識できていなかったが故に起こったことだと僕は考えています。

一般家庭のネットワーク構造は次の図のような感じになっていることが多いと思います。

ネットワーク図  このうち家庭で物理的に確認できるのは終端端末より下です。構造は契約している回線によって異なることが多いのですが、例えば光ファイバーをエアコンのダクトと同じ穴から引き込んで、正体不明のピコピコ光る機器と繋いでいるか、壁の電話線から謎の黒いピコピコ光る機器に線が繋がっているか、いずれかが多いのではないかと思います。

外から引き込んだ回線が光ファイバーにせよ壁から伸びる電話線にせよ、最初にそれらのケーブルが繋がる機械が終端端末です。光ファイバーの場合は光回線終端端末(ONU)と呼んだりもします。

そこからさらに、無線電波を飛ばしたりする別の機械にケーブルが伸びている場合があると思います。よく「無線LANルーター」と呼ぶアレです。

そこからさらに無線電波でスマートフォンやノートパソコン、ゲーム機、テレビなど、様々な機器が接続されたり、ルーター背面からLANケーブルでパソコンが繋がったりしています。

最近では終端端末と無線LANルーターが一緒になっている場合もあるようですね。

それでは次の図を見てください。
LAN.png LAN(Local Area Network)はこの図のうち、赤線で囲った部分になります。ルーターという機器にはさらにファイヤーウォールという、ネットワークにおける防壁機能が付いています。この防壁の内側にスマートフォンやノートパソコンなど、ルーターと接続している全ての機器が囲われています。

LANはルーターがあれば誰でも自由に構築できます。ルーターというのは「無線電波を飛ばす機器」というイメージが強いですが、本来の意味は「コンピューターネットワークにおいて機器同士の通信を中継する機器」であり、これにファイヤーウォールが加わって通信をコントロールすることで、「内と外」という区分が生まれます。すなわち、所有するルーターとファイヤーウォールの独自のルールがまかり通るネットワーク部分がLANです。

通信は全て一度ルーターに集約され、その後ファイヤーウォールに記述されているルールを満たしていれば通信が許可され、もし満たしていなければ拒絶されます。これにより不正な通信から機器を守ることができます。

WAN(Wide Area Network)というのは、LANの外側全て、というとあまりにも乱暴ですが、一般にLANの外側の範囲を指します。LANとWANという言葉の違いは、「家の中と外」と例えるとわかりやすいかと思います。家の中がLANで、家の外がWANです。家の外と言っても駅があったり役所があったりお店があったり、色々なものがあります。良い物だけではなく、ヤクザや不良(不正な通信)なども闊歩しています。

インターネットという言葉は、WANをさらに概念的にまとめたものと言えると思います。ほとんどWANと一緒と言っても良さそうですが、WANというとNTTの通信設備だったり国と国を結ぶ海底ケーブルだったり衛星だったり様々な通信に関与する機器がある感じですが、それらを一緒くたにまとめて、接続されているあらゆる全てをまとめた言葉が「インターネット」と言うのが感覚的には近いかと思います。LANというネットワークがさらに多数繋がった、いわばネットワークのネットワークのことを、まとめてインターネットと呼んでいます。

さきほども少し述べましたが、一般にLANの内外の通信はルーターとそれに統合されたファイヤーウォールによってコントロールされています。WANには世界中のあらゆる通信があり、時に悪意のある通信も存在します。そうした通信をブロックし、接続された機器を守るのがルーター、あるいはファイヤーウォールの役目です。

先程の「家の中と外」という話でたとえると、ファイヤーウォールというのは家の外壁や塀のことです。

Webカメラが覗き見されているのは、このファイヤーウォールやルーターがちゃんと機能していない(ルールがガバガバ)か、もしくはルーターやファイヤーウォールを介さずに直接WANと接続してしまっているか、いずれかが原因と考えられます。

つまり家の門が全開になっていて誰かが入ってくること咎める人が居ない状態か、家の外に置きっぱなしにしている状態です。これでは見られても仕方ありません。

LANとWANとインターネットという言葉のイメージの違いは理解していただけたでしょうか。

次はWi-Fiですね。

Wi-Fiという言葉は、無線でルーターと接続するときの規格、つまり「お約束」を表しています。「○○という手順で無線でルーターと繋げる方式」の一種が、すなわちWi-Fiと呼ばれているものです。

一般的に「Wi-Fi規格の無線での接続が可能なルーター」のことを「無線LANルーター」と言います。一般家庭ではあまり無いようですが、無線機能のないルーターだって存在しています。ルーターが何でもかんでも無線電波を飛ばしているわけではありません。

今回はこのあたりで終わろうと思います。
言葉の区別はできたでしょうか?
WANにWebカメラを繋げることとLANにWebカメラを繋げることに、大きな意味の違いがあったことがご理解いただけたかと思います。



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